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西之島学校跡 ── 「遠州の三大学校」に数えられた洋風校舎
明治8年、若宮八幡宮西側に建てられた洋風三階建ての西之島学校。見付小学校・坊中学校とともに「遠州の三大学校」と称された校舎の歴史と、井通小学校を経て豊田南小学校へ至る変遷を読む。
万能橋と十分一税一揆 ── 安政4年、3千余人が集結した大騒動
天正16年、寺谷用水の工事にあわせて架けられた下万能の万能橋。天竜川を下る物資への「十分一税」に苦しんだ北遠の人々が、安政4年に3千余人で決起した歎願騒動を読む。
少林寺跡の大イチョウ ── 廃寺に残る樹齢300年の巡礼の記憶
海老塚の少林寺跡に残る樹齢300年以上の大イチョウ。遠江四十九薬師めぐり第四番札所として巡礼を集めた寺の歴史と、昭和47年の廃寺後も残された巨木・観音石像を読む。
帯金家長屋門 ── 家康を助けた恩義に由来する姓
上本郷の帯金家に伝わる、元亀年間の徳川家康逃避行の言い伝え。帯の間から財布を出して家康に金を与えたことから「帯金」の姓を与えられたという伝承と、江戸期の長屋門を読む。
こひめっこの墓 ── 赤池に400年伝わる、真田の姫の言い伝え
赤池の墓地に伝わる「こひめっこの墓」。信州上田城主・真田幸村が徳川秀忠に攻められた際、幼い姫を赤池の藤原氏に託したという伝承と、400年守られてきた記憶をたどる。
池田荘の条里制と立券文書 ── 微高地から復元する荘域
松尾神社領・池田荘の立券文書に記された地名と、谷岡武雄博士グループによる航空写真判読・微高地計測をもとに、条里制の坪並みと荘域の復元研究を読む。
天竜川の氾濫と仮渡船 ── 文化13年・文政11年の大洪水
文化13年・文政11年の大洪水で流失した渡船場と、中泉代官所が取り決めた仮渡船の運用、川留めの水位基準を郷土研究資料からたどる。
外国船の来日と渡船への影響 ── ラクスマンから幕末の動揺まで
寛政4年のラクスマン来航から嘉永6年のペリー来航、日米和親条約を経て、幕末の動揺が池田渡船場と助郷の村々にもたらした財政的な影響をたどる。
大通行と池田の渡船場 ── 琉球使節から見付宿の歎願まで
参勤交代や将軍上洛、琉球使節の参府など、東海道の大通行が池田渡船場と助郷にもたらした繁栄と負担。嘉永3年の琉球人参府記録、嘉永7年の見付宿歎願書をたどる。
大名と渡船の特約 ── 紀州藩・尾張藩・仙台藩と池田村渡船方
紀州藩・尾張藩、奥州仙台藩が池田村渡船方の特定の家と結んだ渡船特約の実態。宝暦10年の仙台藩御用通行目録帳、延享4年の福井藩通行の記録から、大名と渡船方の関係をたどる。
渡船経済のしくみ ── 船賃の分配と船勧進物、堤防修理
船名敷という持分による収益配分、池田村・船越村が遠江国中から集めた船勧進物、天保11年の勘定辻調帳、堤防修理と天保9年の大洪水、仙台藩への借金嘆願までをたどる。
渡船を支えた助郷たち ── 定助郷・大助郷と助船・助人足制度
池田村・船越一色村の渡船専業を支えた周辺村々の助郷制度。定助郷・大助郷の区分、手伝人足・野道人足・築出役・簑火人足・薦鋪人足の5種の仕事、村ごとの負担割合を詳しくたどる。
天竜川に架けられた船橋 ── 新田義貞から朝鮮通信使まで
新田義貞の敗走、今川氏親・徳川家康・織田信長の軍勢、大坂冬の陣、そして朝鮮通信使・琉球使節の来朝など、天竜川に臨時の船橋が架けられた歴史的な場面を『天竜川池田の渡船』からたどる。
天竜川池田の渡船 ── 家康の証文から始まった渡し場300年の記憶
昭和51年発行『郷土研究資料第二集 天竜川池田の渡船』をもとに、池田渡船の起源、定助郷・大助郷による運営組織、大名との特約、大通行と外国船来日の影響、洪水と仮渡船、明治の舟橋への移行までをたどる。
「町内史跡めぐり」60選 ── 昭和53年、豊田町郷土を研究する会が歩いた記憶の地図
昭和53年発行『郷土研究資料第四集 町内史跡めぐり』が記録した旧豊田町全域60か所の史跡・伝承地を大字別に一覧化し、池田の渡し、一言の坂道群、天竜川の橋、こひめっこの墓などを紹介する。
掛塚の火災と消防 ── 大火の記録と秋葉信仰、消防組のはじまり
葦葺きの家並みと木材、遠州のからっ風。湊町・掛塚をくりかえし襲った大火の記録と、秋葉信仰・五人組の掟・明治17年に生まれた消防組のあゆみをたどる。
竜洋を襲った地震 ── 宝永・安政・東南海と『一代咄』の記憶
宝永・安政・東南海。竜洋をくりかえし襲った巨大地震の記録を、駒場村の石川多喜蔵が残した体験記『一代咄』とともに読み直す。
天竜川の橋と渡船 ── 池田の渡しから掛塚橋・長豊橋へ
橋のなかった天竜川を人はどう渡ったか。池田の渡しと家康の伝承、明治の渡船賃銭表と橋銭、板橋から鉄筋の掛塚橋・長豊橋まで、竜洋側の視点でたどる。
掛塚湊 ── 遠州の小江戸、その繁栄の軌跡
万里集九の紀行文、今川氏真の掛塚脱出から、江戸期の廻船業・樽木輸送、明治の港湾近代化と水難救済会、人口推移、掛塚祭りの屋台まで。天竜川河口の湊町・掛塚が「遠州の小江戸」と呼ばれた繁栄の軌跡を整理する。
天竜川の治水年表 ── 金原明善から第三次改修まで
金原明善の事業から内務省直轄の第一次・第二次・第三次改修まで、工費・区間・主要工事を表形式で整理した治水年表・資料編。