福田の成り立ち ── 沿革年表・学校区・大字
明治の福島村から、大正の福田町、平成の磐田市合併まで。福田地区の成り立ちを、年表と対応表で整理します。
福島村 明治22年(1889年) → 福田町 大正15年(1926年) → 新・磐田市 平成17年(2005年)
町村沿革年表
| 年月日 | 出来事 | 関係する旧町村・地区 | 現在の地名・地区との関係 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 1889(明治22).4.1 | 町村制施行。山名郡福島村が発足。 | 福島村 | 福田地区の母体 | 『福田町』ほか |
| 1896(明治29).4.1 | 郡の再編により、山名郡・豊田郡が磐田郡に編入され、磐田郡福島村となる。 | 福島村 | — | 『福田町』『磐田郡』 |
| 1926(大正15).10.31 | 福島村が町制を施行し、福田町に改称。 | 福田町 | 旧福田町 | 『福田町』ほか |
| 2005(平成17).4.1 | 旧磐田市・豊田町・竜洋町・福田町・豊岡村が新設合併し、現在の磐田市が発足(福田町廃止)。 | 福田町ほか | 現在の磐田市 | 『磐田市』ほか |
| 現在 | 磐田物語では、旧福田町域を中心に「福田地区」として整理。磐田市の統計でも独立した「福田地区」とされる。 | 福田地区 | 当ページの対象範囲 | 磐田市/磐田物語 |
注記: 福田の読みは「ふくで」で、ローマ字の地区IDも fukude とします。福田港のシラス船引網漁業、太田川河口のウナギ養殖、別珍・コールテン(コーデュロイ)製造が地場産業として知られます。福島村を構成した旧村の詳細は調査中です。
福田の織物業 ── 別珍・コールテンとカッチング技術。 福田の織物業は、明治以降に全国有数の産地として発展した別珍・コール天(コーデュロイ)の生産で知られる。産業としての成り立ちは別珍・コールテンと福田の織物産業で扱っているが、ここでは組合設立や職人技術に関する補足を整理する。明治45年(1912年)には天龍社(織物工業組合)が設立され、最盛期の昭和30年代には機械台数が1,000台を超える規模となった。戦時中は一時衰退したが、戦後は「ガチャマン景気」と呼ばれる好況のなかで再び織物業が繁栄している。生地に剪毛(カッチング)を施し、独特の風合いを生み出す「カッチング」という技術も、福田の織物業を支えてきたものの一つである。剪毛職人の星野秀次郎さんは、この技術を用いた新たな作品(「ドラゴン」「パッチワーク」等)を発表し、平成24年(2012年)1月の東京国際フォーラムでの展示会や、ジャパン・ファッションウィークにも出品するなど、伝統技術の復活・再生に取り組んでいる。
「福田」の名称の由来。 磐田市歴史文書館 第10回企画展「磐田市の出来事と人々のくらし」(平成25年/2013年)の資料によると、「福田」は「吹切出(ふききりいで)」ということばが変化したものとされる。諸井川(現在の太田川)の水が直接海に入らず……という川の性質に由来すると伝わるが、原資料の説明はここで途切れており、続きは確認できていない。
旧福田町の出来事(企画展資料より・全14件)
福田中学校の運動会から、アトランタオリンピック出場激励会まで。写真キャプションをもとにした簡潔な記述で、年不詳のものも含む。
| No. | 元号 | 西暦 | 出来事 |
|---|---|---|---|
| 1 | 昭和30年代 | — | 町民バレーボール大会の様子 |
| 2 | 昭和30年代後半 | — | ヘリコプターによる農薬散布集合写真 |
| 3 | 昭和32年 | 1957 | 家畜審査会の様子(旧福田小にて) |
| 4 | 昭和38年 | 1963 | 福田中学校運動会・仮装行列の様子 |
| 5 | 昭和39年 | 1964 | 東京オリンピック福田町聖火リレーの様子 |
| 6 | 昭和55年 | 1980 | 豊浜小行事・お年寄りを囲んで親子の集い記念写真 |
| 7 | 昭和58年 | 1983 | 第1回港まつり・和船競漕の様子 |
| 8 | 昭和58年 | 1983 | 高島堤防より東を望む(台風5号) |
| 9 | 昭和59年 | 1984 | 第4回産業祭り |
| 10 | 昭和59年 | 1984 | 水道タンク撤去の様子 |
| 11 | 平成5年 | 1993 | ブーニンふれあいステージ公開レッスンの様子 |
| 12 | 平成5年 | 1993 | 朝のラジオ体操の様子(南島体育館) |
| 13 | 平成8年 | 1996 | アトランタオリンピック出場激励会終了後のエールを送られた溝口紀子さん |
| 14 | 平成16年 | 2004 | 六社神社祭典の様子 |
出典: 磐田市歴史文書館 第10回企画展「磐田市歴史文書館所蔵にみる 磐田市の出来事と人々のくらし」(平成25年/2013年)。福田町・竜洋町・豊田町・豊岡村を含む磐田市全体の合併の歩みは、磐田市はどうして生まれたのかにまとめている。
旧町村・大字対応表
| 旧町村・旧地域名 | 成立・変遷 | 現在の主な大字・町名 | 磐田物語での分類 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 福島村(1889成立) | 1926 町制施行で福田町へ改称 | 福田・福田中島 ほか | 福田地区 | — |
| 福田町(1926成立) | 2005 磐田市へ | 旧福田町域全域 | 福田地区 | — |
| 豊浜ほか | 海寄りの集落 | 豊浜・豊浜中野 | 福田地区 | 要再確認 |
出典を確認できない項目には「要確認」「調査中」を付しています。
現在の学校区。 正確な通学区域は、磐田市の最新情報をご確認ください。
中学校区
| 学校 | 関係する地域 | 備考 |
|---|---|---|
| 福田中学校 | 福田地区 | — |
小学校区
| 学校 | 関係する地域 | 備考 |
|---|---|---|
| 福田小学校 | 福田地区 | — |
| 豊浜小学校 | 福田地区 | — |
主な大字・町名。 福田地区に関係する主な大字・町名は次のとおりです。「〜の一部」とあるものは、町の一部のみが当地区に該当します。
福田、福田中島、下太、塩新田、一色、清庵新田、太郎馬新田、南田、宇兵衛新田、南田伊兵衛新田、大原の一部、五十子、南島、蛭池、東小島、豊浜中野、豊浜
参考資料・出典。 磐田市公式資料/『福田町』『磐田市』ほか沿革に関する公開資料/磐田市教育委員会文化財課『ふるさと散歩 福田編』(福田編)/磐田市史・旧町村史・地域資料/磐田市歴史文書館 第10回企画展「磐田市の出来事と人々のくらし」(平成25年/2013年)・第18回企画展「水運の拠点から織物の町へ」(平成29年/2017年)
福田港の水運の歴史は元島遺跡 ── 太田川河口に眠る、福田の湊の原点もあわせてご覧ください。
福田の成り立ちを調べていくと、家や土地には、登記簿だけでは分からない地域の記憶が残っていることがあります。相続した家、空き家、使わなくなった土地について、「売る・貸す・残す」の前に、一度整理して考えたい方は、富士ヶ丘サービス株式会社までご相談ください。