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御厨地区 古代・国府と荘園

鎌田神明宮大祭

鎌田神明宮(島名神社の論社)

伊勢の御厨、鎌の降った地

御厨10月中下旬の土・日曜御厨六地区の屋台虫封じ式年遷宮

鎌田神明宮大祭は、伊勢神宮に供御を納めた「鎌田御厨」の総鎮守を中心に、十月ひと月をかけて周縁の摂社から本宮へ祭祀が収斂していく祭りである。豊受大神を祀り、白鳳期の創建を伝える鎌田神明宮に、御厨六地区の屋台が集い、幼児の健やかな成長を願う虫封じの信仰も重なる。

確かなこと

  • 鎌田神明宮は、豊受姫神を祀り、中世に伊勢神宮へ供御を納めた鎌田御厨の総鎮守とされる。
  • 前身は式内社・島名神社ともいわれ、十七郷十九社の総鎮守として語られる。
  • 伊勢にならい、20年ごとの式年遷宮、60年ごとの大遷宮を継承してきた。
  • 大祭では御厨六地区の屋台が集合し、浦安の舞や餅投げが行われる。
  • 鎌倉時代から伝わるとされる虫封じの神事があり、満願の御礼に鎌を奉納する習わしがある。

伝承として扱うこと

  • 伊勢から渡御した豊受の神が、中島の浜の白羽の矢とともに農具の鎌を伴い、この地に納まったため「鎌田」と呼ぶという縁起が伝わる。
  • 創建年代は白鳳二年を673年とも651年とも伝え、社伝上の揺れがある。
  • 伊勢信仰が古墳群の聖地性を包摂したという読みは、境内周辺の重層性からの推察である。

十月、御厨をめぐる祭り

十月の三週間
摂社の祭り

第1〜3週の土日に、御厨十七郷十九社の摂社の例祭が順次斎行される。宮司が各村に出向き、土地の神を活性化させる巡礼的なプロセスである。十七郷十九社を詳しく読む

第3週 土曜
前夜祭

18時ごろ本宮で浦安の舞が奉納される。御厨六地区の屋台が参道を通って境内に集まり、19時半ごろ各地元へ戻って夜の曳き廻しへ移る。屋台と囃子を詳しく読む

第3週 日曜
大祭

13時ごろ大祭式と浦安の舞が行われ、14時過ぎに六地区の屋台が再び集結する。神前で余興を奉納し、15時50分ごろ餅投げ、16時ごろ全屋台が解散する。浦安の舞を詳しく読む

式年遷宮の年
祭祀圏の極大化

20年・60年の節目には、旧南御厨村などからも屋台が加わり、広域の共同体が境内に可視化される。歴史的な「十七郷十九社」は、祭礼の場で最もはっきり姿を現す。

虫封じという、もう一つの顔

鎌田神明宮は、幼児の夜泣きや癇癪を鎮める虫封じの神事でも知られる。祈祷の後に授けられる人型へ穢れを移し、川へ流す作法が伝わる。満願の御礼には鎌を奉納する習わしがあり、農耕神の道具である鎌が、病魔を切り離す刃物としても読まれてきた。

幼児の虫封じを詳しく読む

この祭りをさらに深く読む

子特集 1御厨十七郷十九社と式年遷宮周縁から中心へ収斂する祭祀ネットワークを読む。子特集 2幼児の虫封じ鎌を奉納する千年の民間信仰を整理する。子特集 3御厨六地区の屋台と囃子手作りから動く工芸へ進化した屋台を読む。子特集 4浦安の舞近代神楽と世代継承を扱う。神社鎌田神明宮由緒・祭神・式年遷宮の正本。地名鎌田御厨伊勢神宮領だった土地の名残を読む。古墳御厨古墳群境内周辺に重なる古代祭祀の聖地性を読む。

同じ成り立ちの祭り ── 古代・国府と荘園

見付天神裸祭裸の群衆が、神を渡す夜府八幡宮例大祭国府の社に、二十町の山車が集う遠江国分寺まつり天平の国府を、いまに歩く
本特集は祭礼の中身を読みやすく再構成したものである。史実、社伝・伝承、推察は本文中で区別して示した。由緒の詳細は神社ページ、地名の詳細は鎌田御厨ページを正本として参照されたい。

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