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磐田物語ブログ / 磐田物語の歩き方

磐田物語の歩き方 ── 地区・テーマ・史料室という三つの入口

この記事はサイト内の道案内である。磐田の歴史そのものについて、新しい事実をここで述べることはしない。ここに出てくる内容は、いずれも本編の既存ページに書かれていることの要約と、そのページへの入口である。史実の根拠は、リンク先の各ページに記した参考資料を確かめてほしい。

磐田物語は、記事が増えるほど「どこから読めばよいか分からない」という問題を抱えることになった。目次を眺めても、見付宿の話と掛塚湊の話と学校の記念誌の話が横並びになっていて、関心のある一本に手が届かない。そこでこの記事では、サイトに用意してある入口を三つに整理し、どういうときにどれを使うのが早いかを書いておく。

入口その一 ── 地区から降りる

いちばん素直な入口は地区である。磐田物語は見付・中泉・御厨・豊田・南部・向陽・竜洋・福田・豊岡という区分で記事をまとめており、地区ごとに入口となるページが用意してある。たとえば見付地区のページを開くと、その地区に属する記事がカードで並ぶ。

この入口が向いているのは、読み手のほうに土地の心当たりがあるときである。実家がその地区にある、通学路だった、いま住んでいる。そういう手掛かりがあると、地名や寺社の名前を見た瞬間に「これは知っている」という反応が起きる。知っているものから読み始めたほうが、知らないものへ進みやすい。

逆に、地区が分からないまま地区の入口から入ると迷う。市の区域は時代によって呼び名も範囲も動いてきたので、いま自分が探している土地が、サイトのどの地区に整理されているとは限らない。地名そのものを手掛かりにしたいときは、次のテーマの入口か、トップページの検索窓を使うほうが早い。

入口その二 ── テーマから横に読む

もうひとつの入口がテーマである。テーマから調べるのページには、鉄道、学校、祭り、地名、人物といった軸ごとのハブが並んでいる。地区をまたいで同じ主題の記事を横に読みたいときは、こちらのほうが速い。

たとえば鉄道の記事は、磐田駅の周辺だけで完結しない。線路は地区の境を越えていくので、地区の入口から一本ずつたどると話が途切れる。祭りも同じで、似た形の行事が複数の地区にあるとき、並べて読んで初めて違いが見えてくる。テーマの入口は、そういう「並べたい」という読み方のためにある。

とにかく全部を見渡したいのであれば、全記事一覧がある。ここには公開している記事が並んでいるので、ブラウザの文字検索で気になる語を拾うという乱暴な使い方もできる。数が多いので目的が定まっているときのほうが向いている。サイトそのものの考え方を先に知りたい方は、はじめにから読んでほしい。

入口その三 ── 史料そのものから入る

三つめは、記事ではなく史料から入る道である。佐口史料室には、引札や浮世絵、古地図、絵葉書、古写真といった資料そのものを並べてある。記事は誰かが読み解いた結果だが、史料室にあるのはその手前の材料である。

この入口は、読むというより見る入口だと考えたほうがよい。古写真の隅に写り込んだ看板や、古地図に引かれた道の線は、本文の説明を読むよりも直接に土地の様子を伝えてくる。そこで気になったものがあれば、関連する記事へ進めばよい。

自分で調べてみたいという段階まで来た方には、調べ方そのものを扱ったページがある。土地と遺跡を調べるは埋蔵文化財の調べ方を、発掘調査報告書から読む磐田の古代は一次資料の探し方と読み方を扱っている。磐田物語の記事は、こうした資料にあたって書いている。同じ資料は市の図書館や公式の窓口からも当たれるので、記事を出発点にして自分で確かめてもらえるとありがたい。

三つの入口の使い分け

まとめると、土地に心当たりがあるなら地区から、主題を横断したいならテーマから、材料そのものを見たいなら史料室から入るのが早い。どれも同じ記事群への別の降り方なので、途中で乗り換えてかまわない。ひとつの記事の末尾には関連記事が並ぶようにしてあるので、そこから隣の話へ渡っていくのが、結局のところいちばん自然な読み方かもしれない。

このブログでは、こうした既存ページの読み解きや、いまの磐田の風景と記録との対比、資料の探し方を書いていく。史実そのものは本編の記事に書いてある。ブログはその案内役に徹する。

  • 初版公開。

この記事について

著者
大石浩之(富士ヶ丘サービス株式会社 代表取締役/磐田物語 運営者)
参考資料
佐口行正氏所蔵資料、磐田市・静岡県等の公開資料、現地確認、郷土史関連資料を参考にしています。記事ごとに主要な参考資料がある場合は、個別に追記してください。
作成方針
本記事は、資料をもとに、史実・地名・地理・時代背景を確認しながら、読みやすい地域史コンテンツとして再構成しています。誤りや補足情報がある場合は、運営者までお知らせください。