失われる前に、磐田の記憶を記録し、次の世代へ手渡す

INOTANI MEDIEVAL CEMETERY 09

礫石墓・配石墓の意味

石を置く、並べる、囲むという行為から、一の谷の墓と共同体の祈りを読み解きます。

一の谷中世墳墓群と見付の中世墓域、地形、道、葬送、保存運動から、見付の中世をたどる。
見付周辺の地域イメージ。写真素材:磐田物語既存アーカイブ。

礫石墓・配石墓は、石を置くことで墓や場所を示した可能性のある遺構です。一の谷では、多数の集石墓が確認されており、石の使い方が墓域の特徴になっています。

小さな石の集まりも、墓域の中では場所を示す重要な手がかりになります。

石を用いた墓の特徴

礫石墓・配石墓では、石の配置が重要です。大きな石室ではなくても、石を置くことで墓の範囲や弔いの場所を示した可能性があります。

一の谷では、集石墓が約千六百基と整理されています。この数は、石を用いた葬送や墓標のあり方を考えるうえで見逃せません。

配置を見る意味

石の集まりは、単独で見ても意味が取りにくい場合があります。丘陵の斜面、平坦面、ほかの墓との距離を合わせて見ることで、墓域全体の配置が見えてきます。

一の谷のように墓の形式が多い場所では、石の配置が土壙墓や茶毘跡とどのように関係するのかを考えることが大切です。

目立たない遺構を残す

石を使った墓は、地表で分かりやすく残るとは限りません。開発や造成が進めば、石のまとまりは簡単に失われます。

だからこそ、発掘時の図面や写真、位置の記録が重要になります。石の数や並びは、後から現地を歩いただけでは復元しにくい情報です。

この地域の家・土地・空き家について

見付のように古くから町が続いてきた地域では、家や土地にも、古い道、町内、寺社、地形との関係が残っていることがあります。

相続した家、空き家、使わなくなった土地をどうするか考えるときは、価格だけでなく、その場所の成り立ちも含めて整理することが大切です。磐田市内の家・土地・空き家については、富士ヶ丘サービス株式会社までご相談ください。

参考資料・文献目録・資料紹介

本文は、発掘調査報告書や見付周辺の地域資料をもとに、磐田物語として要点を整理したものです。断定できない部分は、推定として扱っています。

  • 『一の谷中世墳墓群』
  • 『遠江見付の中世と一の谷遺跡』
  • 『一の谷中世墳墓群と見付の中世』

著者欄:磐田物語編集部。地域資料、現地の地形、公開資料を照合しながら、一般読者に読める形で整理しています。断定しきれない点は、可能性として慎重に記述しています。

見付のように古くから町が続いてきた地域では、家や土地の背景にも、古い道、町内、寺社、地形との関係が残っていることがあります。相続した家、空き家、使わなくなった土地を整理するときは、価格だけでなく、その場所の成り立ちも含めて考えることが大切です。

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