『郷土読本 ふるさと竜洋』は、1977年に竜洋町教育委員会から発行された郷土読本である。巻末の編纂後記、参考及び引用文献、奥付を読むと、この小冊子が単なる昔話集ではなく、町民が自分たちの土地を知るために編まれた教育資料であったことが分かる。
この記事で読むこと
- 発行日は1977年9月30日、編集はふるさと竜洋編纂委員会、発行は竜洋町教育委員会である。
- 巻末には静岡県史、磐田郡誌、掛塚町沿革誌、袖浦村郷土誌、十束村郷土誌、天竜川水防誌などが参考資料として並ぶ。
- 本書は、合併後の竜洋町が自分たちの歴史を町民向けに整理した資料として読む必要がある。
| 時期・項目 | 資料上の内容 | 読みどころ |
|---|---|---|
| 資料名 | 郷土読本 ふるさと竜洋 | 旧竜洋町域を対象とする郷土読本。 |
| 発行 | 竜洋町教育委員会 | 学校教育・社会教育の文脈で編まれた資料と考えられる。 |
| 編集 | ふるさと竜洋編纂委員会 | 複数委員による地域資料の集成。 |
| 発行日 | 1977年9月30日 | 昭和52年、竜洋町成立から20年以上を経た時期。 |
| 主な参考資料 | 県史・郡誌・町村郷土誌・天竜川関係資料・民俗資料 | 自治体史と民俗・治水資料を組み合わせている。 |
1977年に編まれた郷土読本
奥付によれば、『郷土読本 ふるさと竜洋』は1977年9月30日に発行された。編集はふるさと竜洋編纂委員会、発行は竜洋町教育委員会、印刷は浜松市の開明堂である。
竜洋町は1955年に掛塚町・袖浦村・十束村が合併して成立した。発行時点では、合併から20年以上が過ぎ、旧町村の記憶をひとつの「ふるさと」として整理する必要が高まっていたと考えられる。
編纂後記が示す問題意識
巻末の文章は、社会が激しく変わる中で、町民の生活の基盤として竜洋を見直すという趣旨を述べている。ここには、開発や生活様式の変化の中で、郷土を知る手がかりを残そうとする意識がある。
同書は、古い行事や伝承を懐かしむだけの本ではない。町の成り立ち、人物、港、学校、災害、民俗を一冊にまとめ、これからの地域を考える入口にしようとした資料である。
参考文献から見える資料の土台
巻末の参考及び引用文献には、静岡県史、静岡県教育史、磐田郡誌、磐田市誌、浜松市史、掛塚町沿革誌、袖浦村郷土誌、十束村郷土誌、寺谷用水誌、天竜川水防誌などが並ぶ。
さらに、遠江風土記伝、ふるさと豊田、天竜川池田の渡船、民俗資料、伝説集、天竜川の地学案内、建設省や工事事務所の天竜川改修関係資料も挙げられる。自治体史、地誌、民俗、治水、地学が組み合わされている点が、この本の性格をよく表している。
読むときの注意
郷土読本は、研究論文ではなく町民向けの教育資料である。そのため、伝承と史実が近い距離で並ぶ箇所がある。人物伝や昔話を読むときは、史料で確認できる事実、同書が伝える地域記憶、後世の解釈を分ける必要がある。
また、今回のページ化はスキャンPDFのOCR判読をもとにしている。人名や年号に判読の揺れがある箇所は、本文で断定せず、必要に応じて原本確認を前提とする。
磐田物語での扱い
磐田物語では、『ふるさと竜洋』を旧竜洋町域の基礎資料の一つとして扱う。ただし、本文をそのまま転載するのではなく、既存記事との重複を避け、人物、伝承、年中行事、港、災害、資料性のように主題ごとに再構成する。
この資料解説ページは、前後の個別記事を読むための入口である。どの記述が郷土読本に基づくものかを見失わないよう、出典と限界をここにまとめておく。
出典と注記
主な出典:『郷土読本 ふるさと竜洋』(ふるさと竜洋編纂委員会編集、竜洋町教育委員会発行、1977年9月30日)。
参照範囲:提供PDF(2026年7月14日スキャン)巻末年表・編纂後記・参考及び引用文献・奥付。
本ページはスキャンPDFのOCR判読をもとにした資料解説である。年表の短い項目は、同書が記す地域記憶として扱い、被害規模・年次・人名に判読の揺れがある箇所は断定を避けた。
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